笑いました。
森の奥に住んでいるくま。
ある日、何かを思い立ち黙々と平べったい地面を耕し始めます。
うさぎが「なに してるの?」と聞いても「かってだろ」
もう、衝撃の返答です。
絵本の作品の中ではなかなか出会えない、乱暴な言い回し。
そのあとも、次々とくまの作業に問いかける森の仲間たち。
くまの返答は、いずれもそっけない乾いたもの。
さらには、「・・・くっちゃうぞ」の脅しまで。
そんな、くまの畑にすばらしい事が・・・。
な〜んだ、そうだったのか〜。
だったら、もう少し言い方があるんじゃない。
でも、ま、それがこのくまの個性なのかな〜。
ぶっきらぼうな言葉使いとは裏腹な優しいくまの気持ちにほんわかさせられます。
このギャップの楽しさがわかるお年頃は、そう小学校入学前後かしら?
佐野先生の文章の魅力満載の作品です。