昨年10歳の愛犬を泣くし、いまだ公園で犬を見るとメソメソと泣いていました。そんな私に友人がプレゼントしてくれた1冊です。
ジェイという少年を赤ちゃんのときから見守ってきた老犬のラブ。ジェイもラブのことが大好き。おばあちゃんのように甘えます。
ジェイがお兄ちゃんになって、友達と遊び、少しだけラブのことを忘れかけたとき、ラブが病気になってしまいます。そしてパパから「ラブは雲の上でいってしまうんだ。もう会えないんだ」と伝えられます。
ジェイはラブとの別れがつらくて、寂しくて。そんなジェイにラブが雲の上で最後の贈り物をします。つらいだけが別れじゃない。本を読んだあとに、そんな風に元気付けられた一冊です。
「げんきでね」
普段何気に使っているこの言葉。相手の幸せや健康を、会えなくとも、祈っているよ。そんな思いやりのある、優しい言葉だったんだな、と思いました。
そして先日5歳になる息子にも読み聞かせました。
ラブが死んでしまうときくと、「ハナみたいに?」といって泣き出してしまいました。
しかし、お話が進むにつれ、
「ハナも雲の上で遊んでるのかな」
うん、パパやママと遊んでると思うよ、と言うと、安心したように笑顔になりました。
子供にとって、これから様々な出会いがあって、別れがあります。そんなとき、子供の目に涙がうつったら、私もラブの言葉をそっとつぶやきたいと思います。