まず、色の美しさに目を引かれる作品です。月夜の晩に卵から生まれた腹ペコの赤ちゃん青虫が、月曜日火曜日と、どんどん食べ物をたいらべるシーンは、まるで「モシャモシャ」と聞こえてきそうに感じます。食べて食べて、また食べて・・・。ついに「おなかをこわして泣きました」になるわけですが、その泣き顔の可愛いこと! 私の息子が生まれてすぐ、友達にねだって出産祝いで買ってもらったのです。エリック・カールは、この本を自分の妹のために書いたと聞いたことがありますが、オチの可愛さやラストの大胆な色彩に、愛あるサプライズを感じて、なんとも微笑ましく思う絵本でした。