一生懸命頑張っている人たちへの作品だと思いました。
子育ても、仕事も、険しい道です。
世の中の不条理という、冷たく寒く吹きすさぶ風に、見舞われることもあるでしょう。
疲れて迷っても、歩いている歩を止められない親(大人)という重さ。
そんな方々を温めてくれる作品だと思いました。
「疲れたら 休めばいいんだ 、無理しないで じっと していれば 元気に なるさ」
「好きに なるのが 一番さ。 好きに なる 気持ちが あれば どこででも 大丈夫 。好きな ことが あれば どんな 時でも 大丈夫」
という、うさぎの言葉がしみいります。
最後に、うさぎが、「きみが 好きだよ」と言って、ほっぺたをくっつけて言った姿に、うさぎは親の化身なのかもと思いました。
火には本当に、傷つき疲れた心身を癒してくれるものだと思いました。
静寂さの中で、暖炉ではぜる枝の音やけものたちの寝息そして、炎の揺らめきさえ音として聞こえて来そうでした。
この作品を読み、新たなパワーを蓄え、明日を歩んで行って欲しい作品です。