ネコの夫婦から生まれたイヌのフィリックス。ウンゲラーの皮肉に満ちたスタート。
でも、親の子どもへの愛は強かった。
いじめや仲間はずれにされることにも耐えたフィリックス。
イヌの社会での生活を始めました。
そこで認められていくこと、イヌ社会とネコ社会が協調できる部分を持っていること、この本の良さはそこです。
逆境に耐えるだけのサクセス・ストーリーなら、私もちょっと引いてしまいます。
フィリックスは助けたイヌと結ばれて結婚。
そして、二人から生まれた子どもがネコ。
落ちは落ちとして、生々しくないことで、ネコもイヌも分かり合えるのかなと思いました。
ウンゲラーの伝えたかった比喩については、イマイチ判らないのですが。
息子の反応は…、イマイチでした。