ユニークな絵と楽しくてあたたかいストーリーが魅力の『おれたち、ともだちシリーズ』。
このシリーズは、我が家ではみんなで揃って読むのが定番です。セリフをうたにしたり、ワイワイ楽しく
読むことが出来ます。
2作目に当たるこの作品も、「♪たのしいぜ、たのしいぜ きょうはとってもたのしいぜ。エイエイ♪」と
いうオオカミの楽しい歌から始まります。子どもたちも一緒に「エイエイ♪」とマネしながら、ウキウキで
読み始めました。
オオカミの心情が、降矢ななさんの迫力ある絵からストレートに伝わってきます。待っていた相手が来ない
ので、悲しくなって「こころなんか、いらないぞーっ」と言って心をすてしまったオオカミ。
その気持ちがよくわかるので、態度が豹変してしまう姿を見ると、胸が締めつけられました。
でも最後にはホッとできて、必ず笑顔になれます。
子どもたちはそれぞれにお気に入りのシーンがあるようです。長女は花占いに興味津々。
「オオカミさんいっぱいやったんだね」と一言。くいしんぼうの次女はオオカミの焼いたステーキが気になる
様子。そして乗り物好きの長男は、やはりプレゼントをもらった最後のシーンがお気に入り。
「おふとんもブーブだ!」と羨ましそうにしています。
ちなみに私は、裏表紙のキツネがろうそくの火と一緒にオオカミに吹き飛ばされている絵が大好きです。