本当は「ともだちや」から順番に読んでみたかったんです。
でも、図書館のお話会で、まず「ひきとりや」を聞いて、今度は長女がこれを借りてきました。
だから、「ともだちや」がどんな話なのか全くわからない(楽しみが減るのでみなさんの感想も読まないようにしてます!)のだけど・・・この「ともだちくるかな」すごくよかったです!
最初っからいいです。見返し(っていうのかな?)オオカミが寝っ転がってひとりごと言ってるところや、ミミズクじいさんが心配そうにつぶやいてる扉(っていうのかな?)からして、何かが起こりそうでワクワクします。
そして、いきなりノリノリで歌いながらそうじしてるオオカミ、花びらをむしりまくって(目が三角だよ〜)占ってるオオカミ・・・ふくらんだ心が、どんどんしぼんでゆく様子が、実にうまく描かれています。とうとう「こころなんか、いらないぞ−っ」と捨ててしまったオオカミ。
そこへ、バ−スデ−ケ−キを頭に乗せ、花束とプレゼントを両手に走ってくるお祭り男のようなキツネがまたいい!
オオカミの目にうつるキツネの言葉が、心に響きます!
ともだちっていいな。プレゼントのはしご車を大事そうにかかえて眠るオオカミの幸せそうな顔を見て思います。
それにしても、自分のたんじょうびまちがえるなんて!そこがまたかわいいんだけど?
ぜひ、他のシリ−ズも読みたいです。