まず本文1ページ。
このストレートな題名とそれを際立たせる黒い表紙からは連想される
事はないであろう極彩色の東南アジアと思しきのどかな田園風景が
目に飛び込んできます。
ただしそこにのっている文章は挿絵とはうらはらに戦争がしのび
寄ってくる影がみえ、不気味さが這い上がってくるようです。
戦争の悲惨な映像をしっかりと目に焼き付けている子供たちには、
わかりやすいかもしれませんが、文章にしろ、挿絵にしろ比喩的な
表現が多いので、少し難解かもしれません。
我が家の中学生の娘ですら、コラージュで使われている金属の塊が
何を意味するのかわらなかったようです。
色々な戦争の本を読んで、さらに子供たちにはしっかり読んで欲しい一冊です。
でも、一番読んで欲しいのは、戦争で商売をしている大人たちです。