ルラルさんのシリーズが親子で大好きなのですが、
第一作目の本作品を、やっと読むことが出来ました。
ルラルさん、ちょっと毒のある性格だったんですね。
いかにも常識人、というか、四角四面というか、固そうな人物、というべきか。
そこがまた、なんともチャーミングなのですよね。
ルラルさんは、庭をとても大切にしています。
芝を丁寧に刈り、手入れをして、何人たりとも、庭に入ることを許しません。
庭に入ってくる何者かを撃退するのは、当たり前に棒とか、石とかではありません。
なんと、パチンコ。
この、パチンコを構えたアングルの絵には、思わず笑いがこみ上げてきます。
そんなある日、庭に一本の丸太が…
いえいえ、丸太ではありません。これはもっとすごいものだったんです。
とにかく、絵がおかしい。
そして、あたたかで柔らかで、ちょっと笑えてしまうストーリーが素敵です。
ルラルさんのシリーズは、「発想の転換」というものについて、必ずどこかで語られるような気がします。
さあ、ルラルさんの自慢の庭が、お話の最初と最後でどう変わったか。
ぜひぜひ、たくさんの子供たちに確かめていただきたいですね。