どうして、先を急いで逝ってしまったのだろう
ショパンの曲は正直好きじゃなかった…繊細で、美し過ぎて、狂おしくて。
でもどうしても耳から離れない一曲があった。
なぜなのか、この本を読めば分かるかと思って、開いてみた。
切り絵の影が、ショパンの思いを語っている
家族に愛され、兄弟仲良く、音楽に親しむ情景が見て取れる。
わずか7ー8歳の幼さと、天才と賞賛されるその落差が、切り絵と重なる。
旅立つ若者を送る、親の心境にも触れてみる
天才とはいえ、19歳の若者がさらなる飛翔を求めて国を後にする。
時に故郷は、ロシアとの戦闘態勢まっただ中。心は複雑だろう。
なのにあの美しい旋律は、いったいどこから生まれたのだろう。
子どもと一緒に、聴きながら想像してみる
感じ方一様であるはずのない音楽と絵本の組み合わせが、おもしろい。
私の疑問はまだ、闇の中だけれど、
きっと本の中から、いつか聞こえてくるだろう。
天才ショパンに、感謝