丘の上のレストラン、そこにはなんと色を集める「ぴっぱぴっぱ」という小さな妖精がたくさん住んでいました。
とにかく色彩が美しく、ページをめくるたびにうっとりしました。
宝石のようなブドウの紫、熟してツヤツヤのリンゴの赤、キラキラ光る緑の葉っぱに、お日さまのように元気の出る黄色のタンポポや菜の花にレモン。
同じ青でも澄み切った空の色と深い海の青、そして空の色もやがて夕焼け色に色付いていく・・
あらためて見まわしてみると、私たちの住んでいる世界は綺麗な色でいっぱいあふれています。
中でも自然がつくりだす美しい色彩はまるで魔法のよう。
きっとそこには色の妖精ぴっぱぴっぱがいるのでしょう。
レストランの地下に広がる色の国は、きっと私たちの心の中に続いています。
美しい色彩と、楽しくリズミカルな文章、そしてぴっぱぴっぱや色を集める道具も可愛らしい素敵な1冊です。