夏休みをおばあちゃんの農場で過ごす女の子エリザベス。
そこでエリザベスは、犬のエルシーの出産に立ち会います。
生命誕生の素晴らしさ、命の大切さ、家族を思いやる気持ち。
大切なことがいっぱい詰まった作品です。
戌(いぬ)の日という言葉があります。
犬は多産の割りにお産が軽いことから、安産の守り神とも言われているのです。
けれども実際犬のお産だって大変なもの。苦しみだってもちろん伴います。
そんな出産の準備をしてあげるおばあちゃん。
エルシーが安心して出産に臨めるようにと世話をする姿に、優しくて深い愛情を感じました。
産まれてきた子供に対しても同様。
本当にその子を幸せにしてあげられる人にしか、犬を手渡しません。
おばあちゃんの優しい気持ちが、もらわれていった子犬たちのようにどんどん広がっていき、家族を愛する気持ちでいっぱいの世の中になったら素敵ですね。