年長の娘のクラスに軽度の小児麻痺のお友だちがいます。障害のある子とお友だちになるのは初めてで、不思議に思うんでしょうけど、彼女の障害のことをよく私に聞くし、「○○ちゃんはどうしてそんな歩き方なの?」とストレートにご本人に聞いてました。
思いやりや優しさって、親の理屈を聞かされるより、子ども本人が傷ついたり傷つけたりしながら身についていくことが多いと思います。だから、親の私が「○○ちゃんにあんなこと聞いちゃダメなの!」なんて叱るより、そのときの彼女の悲しそうな表情や、障害に負けずにいつも頑張りやさんなところを見て、自分で何か感じてくれればと思いました。そんなときこの本を知り、図書館で借りて読みました。読み終わったら「○○ちゃんも、お母さんのおなかの中でけがしたのかな」と言っただけで、黙って自分でパラパラと絵を見てました。
それにしても、さっちゃんのお父さんとお母さんのことば、読み聞かせの最中でも涙が出そうになりました。私なら、あんなふうにさっちゃんに話せるだろうか? さっちゃんの障害を知ったときから、あの言葉が言えるようになるまで、お父さんお母さんも、数え切れないほどの心の壁を乗り越えたんだろうなと思いました。