生まれつき手に指がないさっちゃん。
幼稚園では、手に指がないということで嫌な思いをさせられます。
そんな思いをさっちゃんは一生続けるのでしょう。
一方さっちゃんはとてもたくましい。
自分自身を受け入れるというたくましさと、他の園児の中で物おじしないたくましさ。
それでも、この絵本は親のための絵本だと思います。
この絵本を読むのは障害児の親でしょうか。
話にもあるように、親はさっちゃんに障害があっても、愛おしいのです。
落ち込んだ我が子と自分に励ましをあげましょうか。
しかし、私自身も含め大半の親はそのような子どもがいない親。
子どもには、差別をしないように教えましょうか。
そういいながら、差別感覚を持っているのは実は親の方かも知れません。
子どもたちがノビノビ育つように。
まずはさっちゃんの親に学びましょう。