自分の小さいころに読んで印象強く残っている本です。
さっちゃんの手には指がなく、お友達とままごとをしているときにさっちゃんがお母さん役をしたいと言っても「さっちゃんはお母さんにはなれないよ!だって手のないおかあさんなんて変だもん。」と言われてしまいます。
子どもって時に残酷ですよね。
さっちゃんは生まれたときからそうだったからきっと自分ではそんなに気にしなかったけど、お友達と遊ぶようになって自分はみんなと違うってきっと自分で気づいたんですよね。みんなと違うだけでお友達からそんな言葉を言われたら…小さな胸の内を思うと心が痛みます。
さっちゃんがお母さんに尋ねた「さちこの手はどうしてみんなと違うの?」という問いかけも親心を思うと泣けてきます。でもおとうさんもおかあさんもしっかりと現実に向き合いつつ、さっちゃんに素敵な言葉をかけます。
涙なしでは読めないですが、ほんとに素敵な話です。さっちゃんの明るいキャラクターがとっても良いです。多くの人に知ってもらいたい本です。