新・講談社の絵本シリーズの一冊です。このシリーズ、小さな頃年の離れたいとこの家にあったような気がして、懐かしく手を取りました。
米内穂豊のりりしい絵で、これぞ日本男児というような勇ましさ。金太郎も今時の細い子どもと違って、福々しくむっちりしています。昔の絵巻物を見ているような感じがしました。
すもうの後、金太郎が動物たちと食べていお弁当。息子が気になったのはこの場面です。絵にツブツブ感があるので、おにぎりだと思うのですが、形状が丸いのでお団子のようにも見えます。
読みながらこの話は、立身出世のお話なのだなと思いました。子どもの頃は、金太郎がくまよりも強いことしか記憶に残らなかったのですが。
知力も体力もあって出世もするという理想の男の子像でもあるのだなと思いました。このシリーズは懐かしい感じがするので、他の作品も読んでみたいと思います。