春の陽気に誘われてぐりとぐらは原っぱにピクニックに出かけます。そこでで不思議なウサギ、くるりくらに出会います。なんとくるりくらは腕が伸びたりちぢんだりするのです!木にぶら下がってタンポポの葉を食べたり、ぐりとぐらを肩に乗せて木に登ったり、雲を集めてボートを作ったり・・・くるりくらはおまじない体操をして腕が伸びたと言うのですが、とても不思議。
ふと、ぐりとぐらが窓をあけるシーンをみるとカレンダーが「4月1日」・・・と言うことはエイプリルフール?くるりくらの悪戯話?と勘ぐってしまうのは大人の悲しい性かしら?
この絵本の素敵な所はぐりぐらサンドが美味しそうな所(食べることを大切にしている)とくるりくらのお母さんが子供達の為に縄跳びを編んでやる所(子供に対する愛情が伝わる)、くるりくらの描いたと思われる絵が壁に張ってあったり、そばに落ちている絵本の真似して作ったと思われる新聞紙のにんじんがあるところ(細かい描写ですが子供のいる家庭のほほえましさがあります)、そして言葉がリズミカルな所です。
息子は雲を集めてボートを作るシーンがお気に入りです。雲を見上げて「くるりくら!」といったので「?・・・あーあ、ぐりとぐらとくるりくらね?」ということがありました。子供って面白いですね。