新型インフルエンザに立ち向かうかけだしの魔女のお話。
過去の疫病、インフルエンザ、ワクチンのことなどについての勉強もできます。
勉強というとちょっと難しいかな?と思いがちですが、これが全然。
お話を読んでいるうちに予備知識がしっかりと入っていくので、頭に入りやすいのです。
薬の魔女ローズは新型インフルエンザのワクチン作りの為、猛勉強します。
その懸命ぶりに感心させられ、また周りの大人の魔女たちのフォローにも勉強させられます。
ただ教え込むだけでなく、自分で学び、自分で考えることの大切さ。
危機が迫っている状況で、なかなかできることではありません。
魔女の世界もまたこのお話の魅力です。
スケールの大きいその世界には、どんどんひきこまれ、自分もその世界に入り込んでしまいます。
2009年春、今まさに新型インフルエンザが世界を騒がせています。
作者は第3のワクチンとして「知識のワクチン」を唱えています。
新型インフルエンザについての知識は、本物のワクチン同様に人の命を救うこともあるという言葉に、なるほどと感心させられました。
多くの人にこの本を読んでもらい、知識のワクチンを手に入れて欲しいです。