恐竜の図鑑を見ながら、うとうとしていたダイちゃんが飛び込んでしまった世界は?
自分が恐竜を見るのじゃなくて、恐竜に見られる立場にはやがわり。
しかも、自分は化石になってしまったのだから、口が聞けません。
化石の自分を調べて、恐竜たちが推測した自分の姿はさんさんたるもの。
そんなのぜんぜん違うんだーって叫びたい気分のダイちゃん。
面白い設定を考えるもんだと思いながら読みました。
だけど、あとがきを読んで、なるほど。
化石から推測されている恐竜の姿というのも、実は、人間の信じているような姿ではないかもしれませんね。
恐竜だって、そうじゃないんだ、違うんだって思ってるかもしれない。
そんな発想から生まれた絵本なのでしょう。
恐竜好きな子には、おもしろい絵本ですよ。
うちは、「もっちゃうもっちゃう」以来の、土屋さんのファンなので、この絵を見ただけで、目を輝かせました。