ピーマンといえば好き嫌いの代名詞のようですが、住井さんはそこまで意識したのかどうか、落差を感じる内容ではありました。
周りがピーマン大王を好き嫌いするのではなく、好き嫌いをするのはピーマン大王。
家来たちは親身になって大王の望む食べ物を探すために四苦八苦。
国の食べ物に満足できない大王は、おいしいものを探して7年7カ月もおいしい食べ物をたずねて旅を続けます。
そして、最後に見つけた島で、大王は一杯の水をおいしいと感激するまでの体験をします。
労働こそおいしさの秘訣でしょうか。
いくら金があっても買えないものを見つけたのは良かったのですが、その後はどうなったのでしょうか。
食わず嫌いのわがままを通して、その間どうしていられたのでしょうか。
大王に振り回された家来たちは、どういう気持ちいたのでしょうか。
不思議がいっぱいですが、コンドルさんの絵も不思議な味わいです。