五色のキツネが、ひとつの島にすんでいるのですが、川を隔てて同じ色のキツネごとに暮らしていました。それには、訳がありました。 自分の色のキツネが、他の色のキツネよりどんなに優れているかで、けんかが起き、うたがいやけがれた心から大地の草木も枯らしてしまった。
人間の世界も現在、同じようなことが起きていると思います。自分以外の相手を思いやる心を忘れがちで、それはとても悲しいことです。
五色のキツネは、満月に夜ふだん会えない仲間の暮らしを楽しく語り合いました。みんなが心ひとつに楽しく笑い合ったとき、とてもすてきなことが起こります。
とても大切なメッセージの込められた絵本で、とても感動しました。子供にも大人にもおすすめです。