大好きはアンソニー・ブラウンの新作だったので、思わず読んでしまいました。
表紙のゴリラの絵を見れば、直ぐに彼の作品と分かりました。
さて、お話は、動物園でひとりぼっちのゴリラのゴリオが、世話係の人に友達を欲しいと伝えるところから始まります。
それで連れて来られたのが、ねこのヒメちゃん。
直ぐに仲良くなって二人の楽しい生活が始まります。
全編を通して、何と言ってもゴリオの優しい表情が、読み手の心を癒してくれます。
実に細かい描写は、アンソニー・ブラウンならではのもの。
見開き一頁を見るだけでも、釘付けになるお子さんも多いはず。
そのエンディングもまた、彼らしい味付けで納得です。
スマッシュヒットではありますが、正直、彼の他の作品群に比すると、少し物足りないかなという感じが否めませんでした。
もちろん、それだけ彼に期待するものが大きいということの裏返しということも言えますが、いつもの隠れキャラが少なかったことが残念です。