題名を見た時から気になっていた「ともる」の意味。
結局最後まで明かされることなく、余韻として残ります。
小さなアマガエルと、大きなウシガエルの、静かな友情物語。
同じカエルなのに、それぞれに友だちに出会えなくて寂しいだなんて。
だからこそ、最初は少しずつ、少しずつ。
一緒に共有した嬉しさと、一緒でない淋しさと。
その後の展開は、静かに静かに一緒をかみしめて。
「友」であり、「灯る」でしょうか。
その思いを想像してしまいます。
内田麟太郎さんの奥深い物語と、
黒井健さんが紡ぐ絶妙な表情が愛おしいです。