4才の娘にはまだ難しい世界観かなと思いながらも、読みました。
しかし、反応は大きく異なり、初めて読んだその日から毎日毎日「読んで!」と手に持ってきました。
しかも、かなり長い期間。
読んでいる最中、読み終わった後も取り立てて感じたことを何か話すわけではありません。
むしろ、他の絵本の読み聞かせに比べたら、反応は薄いくらい。
それなのに、彼女の中で何かを感じ取って、くり返し聞くことでもっと深い何かをくみ取って、考えて、もっと分かるようになりたい、とでも訴えるかのように。
そして、ある日。
読んでというので、いつも通り読むと。
私の言葉に続いて復唱をはじめ、
途中からは、私がページをめくるだけで、
彼女は文章を暗唱しはじめました。
もちろん抜け漏れはあるものの、
そのページで伝えたいメッセージ、言い回しはそのもの。
きっと、この本から受け取った何かがそこに存在していたのだろうなと思いました。
原作の火の鳥には触れたことのなかった母ですが、
娘と何度も読むうちに、読めば読むほどにその魅力を感じています。
(図書館でも貸出期間の間ずっと楽しみ、その後、これは買って手元に置いておきたいと思い、購入するに至りました。)
いのち。そしてここに生きていることが、
リアルで彩色豊かに物語られています。
とってもおすすめです。
(が、何才でいつ、どんな時、どんな気持ちにはまるかはその子によって大きく異なるかもしれません。)