この絵本は単に恐竜の大きさや特徴をまとめた図鑑ではなく、現段階で分かっていること、分かっていないことが書かれた絵本です。
確かにここ10〜20年の間にも、恐竜について新たに分かってきたことがたくさんあります。25年程前、うちの子が生まれる前に買った恐竜図鑑を見るとその違いがよく分かります。
ひとつの「!」を発見するために、たくさんの「?」があって、そこには自由な発想や仮説が色々あってよいのだなぁと思いました。
国立科学博物館監修だけあってとても分かりやすく、子どもだけでなく大人も好奇心がムクムクと湧いてくるようです。
恐竜だけでなく、身の回りのさまざまな物事に対して、常に「?」を持ち続け、自由に考え、学び、みずから「!」にしていくきっかけになる絵本だと思いました。
イラストも、恐竜がカラフルでユーモラスに描かれていて、ちょっとメルヘンチックな可愛らしい様子もあったりと、男の子女の子区別なく楽しめる絵本です。