これは、長崎県西彼杵郡にある長崎バイオパークのカバのモモちゃんの本当にあったお話です。カバのモモが寒い冬にノンノン母さんから生まれました。でも、それが普通とは違って、陸の上で生まれたのです。それから、モモは、人工哺育で育てられることになったのでした。それは、日本でははじめての人工哺育によるカバの子育てだったのです。よく動物番組などに登場するカバのモモちゃんですが、この本は、そのモモちゃんの誕生から、お見合い、結婚、そして、お母さんになるまでをかわいらしく描いています。絵の優しい感じ、文章の運びなど小さなお子様にもわかりやすく書かれています。また、このモモちゃんの歴史がこの本を読めばすぐにわかるような感じです。裏表紙に、大人の方向けですが、このモモちゃんを育てたバイオパーク職員の方のコメントがあります。モモちゃんとの心の交流が読めるようで、ちょっとジーンとしました。私自身は、実際に動物園でモモちゃんに会ったその帰りに、この本を得ました。だからかな、余計に素敵な本に見えるのです。本が先かな?会うのが先かな?とってもカバのモモちゃんが身近に見える本です。もっと知りたくなるかも。