作品は前からあるのを知っていましたが、なかなか読むには至らず松谷さんの本を勉強する会で内容を紹介されて読んでみました。
13歳の誕生日に『アンネの日記』を母からプレゼントされたゆう子は、アンネにむけた日記を書き始めます。
母・蕗子はアンネと自分の生まれ年か同じであったことを知り、アウシュビッツへ行こうと思い立つのです。
二人のアンネに対する感情は生まれた時代、経験などから違います。アンネを軸として、戦争・差別などをゆう子と蕗子二人の視点から考えさせられました。
勉強会でも出ていたことですが、戦争について知らなくてはいけないことではあるけれど、自分の子どもたちにはどこまで勧めていいものかということ。
重い問題であるだけに、その答えは簡単にはでません。いつも思うことですが、子どもよりも前に大人が知っておくことそちらが先であるようにも思いました。