作者が誕生したのが1904年だそうです。(1991年没)
最近、昔話を勉強しているんですが、この方の作品はそれと似ているところがあって、「えっ?」って、思うような奇想天外のことが普通に起きるんです。でも、「それはそういうことだから」って、すごく自然に物語が進行していきます。
このすごく自然に、不思議なことがまかり通っている面白さが、人気の高い理由なのでしょうか。
字の多い絵本ですが、お話が楽しいので、活字になれているお子さんなら、小学校中学年くらいから1人読みできると思います。
もちろん、読み聞かせをするなら幼稚園くらいからでも楽しめると思います。
とってもとっても出てくる帽子。
何が何でも帽子をとろうとする王さまもかわいいし、首を切られるかもしれないのに、妙に落ち着いているバーソルミュー(主人公の男の子)の態度も好感が持てるし、バーソロミューと首切り役人のやり取り(この物語の見せ場ではないでしょうか?)は最高でした。