パリの植物園に通う少女と植物学者のお話です。
絵が好きで植物園に通ううちに、園の一員のようになっていく少女。
それを、植物学者が過去を振り返るかたちで書いてあります。
第3者的な視点で進んでいるので、時の流れを叙情的に感じました。
時が流れていっても、いつも変わらない大きな木の存在感が、重厚でいいなあと思いました。
題名になってる「大きな木のような人」というのは、この学者のことなのでしょうが、学者が主人公と言う訳でもなく、不思議な絵本でした。
でも素敵な気持ちになれる本なので、大人の方に読んでほしいかなと思います。