養蚕農家の史跡を見学したことがあります。
いろりと神棚、そして屋根裏は床がちゃんとある訳ではなく、お蚕さんの棚からは場所によっていろり端がのぞけるように開いていました。
この絵本の構図は、養蚕農家の旧家そのものです。
それはおいて、迷い猫が養蚕農家の老夫婦に拾われました。
恩返しとばかりに多数のねずみに立ち向かいますが、猫は太刀打ちできません。
ねずみに馬鹿にされたねこは、やまねこに弟子入り。
八方にらみの技を習得します。
八方もにらんで火は鎮めてしまうし、天敵のねずみをやっつけてしまうほど、とても強くなりました。
ねこの修行風景、ねことやっつける場面はワイルドですが、心やさしいねこだと思います。
ただ、あまり目つきが悪くなるより、もとのままの方がねことしては幸せのように思いました。