低学年向けの児童書を探していて、見つけました。
「とっておきどうわ」の「わがままおやすみシリーズ」と銘打たれた村上しいこさん&長谷川義史さんの3作目。
絵が多く、字の大きい童話(児童書)です。
自分の家にあるよく見かける必需品に、いきなり手足が生えて、しゃべりだしたら、子どもたちはどんな気分になるんだろう。
もしかしたら、作者の村上さんはそんな発想で書かれたのかな〜。
このシリーズに登場する主人公の「ぼく」は、びっくりはするものの結構落ち着いて、普通に接していますね〜。
その普通さと、(本来ならしゃべるはずのない)ランドセルとのやり取りが絶妙にいい!
そしてぼくとランドセルの間に芽生えた友情が、素敵に描かれていました。
お父さん、お母さんのキャラクターも、いい味が出ています。
残念ながら、「はるやすみ」なのでこれから夏休みを迎える子どもたちに勧められないかもしれませんが、いつか紹介してあげたい1冊となりました。