あの五味太郎さんが、ご自分の著書「絵本をよんでみる」で、絶賛されていたので、ぜひ読んでみたいと、ずーと恋い焦がれていた絵本です。
忘れかけていた頃にようやく図書館で見つけ、借りてきました。
舞台はヨコハマ(横浜でもなく、よこはまでもなく、カタカナのところがいい♪)
港に入る船の荷物をあげおろしする「ハシケ」(=小舟)で暮らす女の子(=キミちゃん)のところへ、ある日、かっぱが現れ・・・???
港で一人暮らすかっぱの男の子と、キミちゃんの会話が、生き生きしていて実にいい。ぐいぐい惹きつけられます。
このかっぱ、なんだかすごくかっこいい♪
キミちゃんが「エスカレーターのついているコーヒー屋でないと行かない」なんて言うので、わざわざエスカレーターを見に、デパートに行くかっぱの姿に、胸がキューンとなります。
神沢さんのお話に、田畑精一さんの絵、この二つのどちらが欠けても成り立たないと、おっしゃる五味さんの意見に同感です!
次女は単純に、ストーリーの面白さや、キミちゃんとかっぱのやりとり、かっぱの住まいやコーヒー屋の想像図を喜んでましたが、大人の私が読んでも、上質な小説を読んだ後のような満足感が得られる、中身の濃い素敵な絵本でしたよ☆