ユーモアたっぷりの挿絵に惹かれて手に取りました。カフカの「変身」をオマージュした作品のようです。
ある朝、起きたら突然ムシになってしまったグレゴリー少年。家族は全く気付いてくれず、学校に行っても、変化に気付いてくれたのは親友のマイケルだけでした。
私はドキッとさせられました。長女はちょうどグレゴリー少年と同じ小学校2年生。だんだんと気難しくなる時期です。確かに、「はいはい」と話を聞き流したり、きちんと見てあげられていない部分もあるかも。「ママより友達の方が分かってくれる!」と思われても仕方ないなぁと、親としての自分の行動を反省しました。
パパとママはグレゴリーの変化に気づいてくれ、翌朝、無事に人間の姿に戻ります。この最後のシーンに私はとても救われました。グレゴリーのパパやママのように、子どもに謝れる親でありたいです。
子どもたちにきちんと目を向けなければと、強く思わせてくれる絵本でした。