2歳半を過ぎたばかりの娘が、白黒の絵の世界に夢中になりました。マリー・ホール・エッツの絵と文のすばらしさはもちろんのこと、日本語訳も、子どもが実際に口に出して読んでいるようなリズムで、すべてが完璧に融合して最高の絵本に仕上げられています。
それぞれの動物の表情や仕草のかわいらしいこと!娘は、近くの森に散歩に行くたび、「きょうは、ライオンさんにあえるかなあ? くまさんにもあいたい!」と、うきうきして待っています。
みんなが行列をつくって散歩をするページになると、すくっと立ち上がり、「ぼくは、ぷっぷぷぷーと らっぱをふいて、うさぎさんは、ぴょんぴょんぴょンと はねて、ライオンさんは、ガオー、ぞうさんは、パオー、くまさんは、ウォー、といって、カンガルーさんは、とんとことんと たいこをたたいて、おじいさんのとりは、かちかちかちっと くちをならして、おさるさんは、きゃっきゃっきゃと おどって、ぼくのさんぽについてきます。」と、ジェスチャーを交えて実演をしてくれます。
そして、“はんかちおとし”の代わりに、♪アビニョンのはしで♪を歌いながら、ぬいぐるみたちと輪になって踊り、“ろんどんばし おちた”も、みんなでいっしょにやります。そして、最後は、かくれんぼう。ぬいぐるみたちを部屋中に隠し、自分がおにになって、みんなを見つけます。
毎回、読み初めから30分はあっという間に経ってしまうので、寝る前などには読めませんが、これからも、何度でも、くりかえし、くりかえし、、娘といっしょに読みたい本です。