韓国の昔話みたいな感じです。
文章は、独特の言葉「じぐじぐ巣からでると」とか、「そーりゃ、そーりゃの、ぽく ぽく ぽく」とかが使われているので、読んであげたら、言葉の持つ響きで小さい子どもさんも喜びそう。絵も独特の雰囲気があります。トン・ウーはもちろん、何百年も生きてる蜂や、ばけものの魚など、登場するものたちの姿・表情が生き生きとしてます。
ハチがトン・ウーにたずねて騙され、また、戻ってきて、騙され、のパターンの繰り返しは、絵本の基本形ですね。最後は、思わぬことから、ハチにばれて、トン・ウーは痛い目にあいます。まぁ、仕方ありませんね。でも、トン・ウーはなんか憎めません。「サザエさん」にでてくる「かつお」を連想しました。
一番最後のページは、母親の後をついてトン・ウーが帰っていくところのようなんですが、枝に止まってる青い鳥を見上げています。その様子は、また、なにかいたずらを考えているように見えるのは、私だけでしょうか。