大きな家に、マリーという女の子が住んでいました。
その家のすみっこの小さな家にねずみが住んでいました。
ある日、マリーは、そのねずみに気づきました。そして、ねずみも…
お互いに、お家の人に言われたこともあったので、そのことはないしょにしていました。
女の子も、ねずみも、同じように生活をしている様子が、生き生きと描かれているところが、何よりも魅力的です。並行して描かれていますが、画面いっぱい、細かいところまでの精巧な描写に、もう惚れ惚れしてしまいます。そして、日本では考えられないような広々とした空間、うらやましい限りです。
女の子ならではの気持ちの表現、そしてそれが時間とともに、面白い結末へと繋がっていく、読みながら、もうワクワクしどうしでした。