何度も読み返しているうちに、なんだかとても心地よくなってきました。
バーバラ・マクリントックの絵が、細部にわたって実に素晴らしいのです。
家族にも内緒の秘密のお友達はネズミ。
しかもネズミもネズミの世界では、マリーと全く同じような生活をしていて、その一匹がマリーにとても親近感を持ったのです。
二つの世界で鏡に映したような生活と、窓越しの秘密の挨拶。
内緒だからとても大切なのです。
話はマリーが大きくなって、結婚して、新しい家に住むようになって、子どもが産まれたら、娘のマリアに引き継がれます。
ネズミも母親になって、子どものネズネズとマリアの内緒のお付き合いが始まります。
なんだかお母さんも一緒になって楽しめそうな世界。
こんなおうちに住んで、同じような友だちがいると素晴らしいけれど、私はネズミと友だちになれるかな。
なんだかとても安らぎのあるおうちですね。
マクリントックならではの世界だと思いました。