(固い言い方をすれば)日米双方の人気作家が、本の開きの違いを利用して東西交流を描いた作品。いわむら氏は右とじ・日本語縦書き(『どこへいくの? ともだちに会いに!』)女の子が友だちに会いに歩いて行く場面から。カール氏は左とじ・英語横書き(『Where Are You Going? To See My Friend!』)男の子が友だちに会いに歩いて行く場面……から始まって、途中いろんな動物たちに出会い一緒に歩いていき、真ん中のページで女の子と男の子が出会います。そこには楽譜付きで歌が紹介されていて、このアイデアは素敵!と感心しました。「歌」というのがいいですよね、本当に。このコンセプトは素晴らしいと思います。
内容は全く同じなのに、各氏の特徴がそれぞれ出ていておもしろいです。日本語にはローマ字表記(発音紹介)がされていて、動物の鳴き方など日英で比較できます。同じ展開で異なる作風という点が、とにかく目を引きます。
実は、ずっと投稿しようしようと思っていて遅くなってしまった作品。なぜかというと、この絵本、いつもギフトにばかり使ってしまい、家に残ることがなかったからです。日本の方にも、米国の方にも喜んでいただいてます。