だるまちゃんシリーズは、レトロなものが登場してくるので楽しいです。これまたてんじんちゃんなんて、あの天神様を楽しくかわいらしくお話にしてあって面白いです。ふろくのかこさとしさんの言葉を読むと、菅原道真についてや、このお話への思いなどが書かれてあって、なるほどなあと感じました。
釣りをしているだるまちゃんが悪戦苦闘していると、てんじんちゃんたちがみんなで力を合わせて手伝ってくれましたが、魚は釣れませんでした。今度はだるまちゃんもてんじんちゃんたちの荷物運びや、おにぎり作りをお手伝いして、一緒にごちそうになってきました。
片付けやご飯を炊く過程が、楽しい歌になっています。てんじんちゃんのおとうさんが”あめのめぐみと ひかりうけ はたけのたから かがやけり”って歌っていたのが、だるまちゃんの心に響いたんですね。帰りに池の魚に残ったパンくずを「ぱんのめぐみだよ」ってあげてるのが印象的です。最後のだるまちゃんのおかあさんの言葉も温かいです。