グレース・スカールの初めての作品で、1947年の初版。
日本には、1986年に翻訳されています。
「おりこうないぬといたずらいぬ」というような対になる犬を、次から次へと描いていきます。
白のキャンバスに描かれたとてもシンプルな犬の絵なのですが、それがとても際立っていて今にも動き出しそうな躍動感を感じます。
多色刷りでないのですが、不思議ととても綺麗に見えるのは、彼女のスキルの凄さと言えそうです。
赤ちゃん向けの絵本は、日本で昨今多く出版されています。
しかし、制作者の意図が見える作品が多くて、どうも食傷気味だったのですが、この古典的作品は、実に素直に読むことができました。
思わぬ見つけ物に出会ったという思いがして、是非オススメしたい作品です。
0歳から楽しめます。