金のたまごにいちゃんは、本当は殻がなくても大丈夫なくらいに成長しています。
でもお父さんとお母さんが心配性で、たまごにいちゃんを小さな子どものように扱うのです。
転んだら大変と、片っ端から石をどけて。
殻が割れたら大変と、お友だちからの誘いを断って。
そんなお父さんお母さんの気持ちを大切にして、たまごにいちゃんは今まで我慢してきました。
でも、そろそろ限界なのです。
子どもを想う気持ちは大切だけれど、想いすぎたら負担ですね。
殻を破った後のたまごにいちゃんは、生き生きしています。
転んでも怪我をしても、へっちゃらです。
だって、たまごにいちゃんはたまごにいちゃんですから!