芥川賞受賞作家の辻 仁成さんの訳だったので読んでみました。
作者のアンドレ・ダーソンは、アルジェリア生まれフランス育ち。
現在はパリ在住とのことなので、辻さんもパリに居を構えていることから今回の翻訳になったのでしょう。
いつものように ぼくが そらを とんでいたらね、
どこからともなく ことりの なきごえが したんだ。
という書き出しで始まるのですが、ぼくは、何故か空を飛べるのです。
それも葉っぱに乗って。
それから、巣から落ちた小鳥を助けて、飛べるように教えていくというお話なのですが、ストーリー展開に大きな山がある訳ではありません。
全体を通して、暖かさが感じられるそんな絵本で、絵そのものも、とても淡いタッチで描かれています。
読後の暖かい気持ちを楽しむといった類の絵本なので、万人に受けられかは疑問です。