原題は『Four FeetTwo Sandals』、
絵本翻訳大賞に選ばれた現役高校生による訳文というから驚きです。
とても素敵な題名で、思わず手に取ってしまったからです。
パキスタンのペシャワール難民キャンプが舞台です。
救援物資を受け取りに来た二人の少女が、一足のサンダルをきっかけに仲良くなります。
10歳の少女なのに、二人の生活環境は苛酷です。
でも、だからこそ、二人の友情が嬉しいです。
たった一足のサンダルを交互に履くという発想も、素敵な知恵です。
難民キャンプがテーマということで、子どもたちにも難しいかな、と思いましたが、
友情が軸のストーリーですので、わからないなりに何か感じてほしいと
読みました。
世界の子どもたちの現実を感じ取ってもらえたら嬉しいな、と思いを込めつつ。