まず、たしろちさとさんのかくねずみさんたちが
それぞれ個性がわかりやすくて良いですね。
お金持ちのご隠居といえば
ケチで意地悪というのが
お話の世界では多いですが、
このお話は、そこはちょっとちがっていて…
今の社会情勢を反映していて
新聞にのっていそうな嫌な事件だなぁと思いながら読み進めていました。
そのうちにすっかりお話に引き込まれて
「ダメダメ」って心配になって
ドキドキしてきて
「お願い!見つかりませんように…」って
心の中で祈っていた私…
これは臨場感のある文章のせいでしょうね。
自分は逃げられないけどって
ねずみ君を逃がしてあげるおじいさん
一人で逃げたけど、勇気を出して一軒一軒お家をまわっておじいさんの危機をつたえたネズミ君
そして、快く協力する町のねずみさんたち
ネズミ君をしっかり褒めてくれるのもいいですが、
ネズミ君だけがヒーローで事件が解決したというのではないのがいいです。
ネコイナイ町は
理想的なコミュニティですね!
そして、
こうこなくっちゃというエンディングに
大満足しました。
ちゅうちゅう通りの
ちがう番地の様子ものぞいてみたいです。