お手紙を出す、というお話はよくあるけれど、これは反対。
あやかちゃんは、お手紙を出すほうじゃなくて、配るほうなんです。
自分で作ってお部屋においた段ボールの郵便ポスト。
中に入っていたお手紙の宛名が楽しい。
「押入れの2の2」とか「冷蔵庫の1の1」とか「本箱の3の9」
ただの場所じゃなくて、番地までついているのがなかなかイケてます。
息子は、
「お母さん?おうちに、そんなところなんてないよね?」
と笑っていたけれど、ちゃんとあるんです。
あやかちゃんが配達にいると、待ってましたとばかり、ペンギンやキリンが、ひょこっと現れて手紙を受け取る。
自分のうちのどこかしこに、実は、いろんな動物が住んでいて、お手紙出したら、もしかして返事が返ってくるの?
そういうふうに想像すると、楽しいですよね。
「たか君もいろいろお手紙書いてみよっかなぁ。」
なんて言いながら、またまた、あきやまただしワールドに引き込まれてしまった息子でした。