谷川俊太郎さんのファン、そして「ねんころりん」という響きのよさにひかれ、娘0歳の時に購入。
反応にどきどきしながらの初読み、あえなく撃沈、、、
ちっとも興味をひかれた様子はありませんでした。
先に読んだ時、正直、私自身も「ちょっと失敗、、、?」と思ってしまったので、この反応もさもありなん、か、と、あっさり諦め娘本棚の端っこに追いやっておりました。
その後、ほんの数回読み聞かせましたが、いつも反応は薄ーく、途中でぷいとそむかれておりました。
しかし、数日前。
娘が「読んで」とばかりに、ずいっと差し出したのは「ねんころりん」。
あら珍しいわ〜と思いながら読んだら、今までの反応が嘘のように、食いつきました!
読み終わる度「もっともっと」と、立て続けに読まされる、という嬉しい変化が!
特にお気に入りは「ねこのかあさん いいとこみつけた」頁。
ここまで読み進めると、なかなかその先に進ませてもらえません。
次の頁をめくると、手が伸びてきて前に戻してしまうのです。
何十回とエンドレス。
その時の表情を見てみると、本当に本当に嬉しそうに、よかったねえ、と言っているかのような、優しいまなざしで本に見入っています。
どうしてこの頁だけ、こんな反応なのか。
親子で描かれているのが、ねこだけだからなのかな、と勝手に想像しています。
何度も何度も読んでいるうち、私自身もこの本の沁み入る良さを体感することが出来ました。
ちなみに娘は1歳3カ月。本は初読みの反応に関係なく本棚に並べておくのがいいのだな、と購入から数カ月を経て、しっかり悟りました。
この本のお陰で、初読みの反応が芳しくなくても、ちっとも心配しなくなりました。