絵本を開くと、もう、アンガスという犬になっていました。
犬の目線でみると、犬の気持ちがわかってくるのがふしぎです。人間にとってはあたりまえのことが、犬には、興味の対象物になっていること、いっぱいあるんですね。
あひるとの出会いで、仲良くなるといった話の展開を期待していましたが、動物と動物との初対面のようすを素朴に語った内容に、逆に感動してしまいました。
人間の心をもった犬でもあひるでもないのです。
この本の主人公は、純真な心をもつ動物そのものなのですから。動物の行動を素直に描いた作風に感銘しました。