書店で毎週水曜日に会うおじいちゃん。
椅子に腰掛け、分厚い「マルヌ会戦」関係の本を読んでいる。
シュリーフェン・プランを阻止させた祖国の戦いぶりへの感動か、はたまた父親(or祖父)も参戦したいたものか、時に涙している様子。
主人公の女の子は、毎週同じ本を読むおじいちゃんに、『お気に入りなら買えばいいの』にと思うのですが…。
『この本が売れていないように』と毎週願いながら書店に通うおじいちゃんの心境を思うと、『おじいちゃんのこのささやかな楽しみがどうぞ奪われませんように』と、私も祈ってしまいました。
日本でも、椅子やテーブルを置いている書店もあるようですね。
果てはカフェに繋がっている書店も都市部ではあるそうですね。
このお話の書店もゆったりと本を読める空間があって羨ましい。
クリスマス前には、ボンボンまで振る舞われていてビックリです。
主人公の女の子と、おじいちゃんの心の交流一本のお話しかと思いきや、エンディングに『まぁ〜』とビックリ。
女の子は、素敵な場面に立ち会えて良かったですね。
おじいちゃんが、あの本を購入する事を躊躇っていた理由のわかるページで、この年齢にならなければ抱かない感情だろうなと、しんみりとした気持ちになりました。
大人の心にもグッとくる、作品だと思います。