絵本というより漫画です。でも、図書館の児童書コーナーに置いてくれてありがとう!そうでなければ、出会わなかったと思います。
『となりのせきのますだくん』のますだくんが、小学校に入学するまでを描いたもので、『となりの〜』を読んだ方には、是非読んで欲しいです。とっても爽やかな気分になる作品です。
『となりのせきのますだくん』では、好きな女の子にはつい意地悪をしてしまう不器用な男の子っているのよね、という感想を持ちましたが、この本のますだくんは、なんとたくましくイイオトコなのでしょう!
親の描写がなく(多分共働き家庭)、ますだくんのたくましさは兄弟関係から生まれたものと推察されます。このますだくんと兄妹の関係がとても素敵。
優しくて理解のあるお姉ちゃん。いつもは威張っているけれど、いざというときは俺達がついているからな!と肩を叩いてくれるお兄ちゃんたち。そして手を焼きながらもますだくんが一生懸命かわいがっている妹のえりちゃん。
こんな環境で育ったますだくんには、怖いものなんてないのです。
他人の言動に振り回されない強さと、困っている子を助けようとする優しさを持ったますだくんですが、全く違う環境で育ってきたみほちゃんを理解するには、ちょっと時間がかかりそうですね。
今度小学校で彼が学んでいくことは、自分と違うものを理解し、受け入れることなのでしょう。
がんばれ、ますだくん!