『遠野物語』というと、柳田国男がまとめた岩手県遠野市の伝承民話集というイメージなのですが、さまざまな民話の中に、遠野市独自説話であったり、日本各地の伝承と類似性があったりいろいろなのですが、なぜか難しいというイメージを持っていました。
この本は鵜飼さんが、子どもが関心をもつような話を選び、抄訳した内容になっています。
物語性というよりも解説に重きを置いている感がありますが、遠野物語への足掛かりとして、有用な図書ではないかと思います。
だた、ちょっと地味に思えるのは、鵜飼さんの文章だけではなく、高野玲子さんに意識が学術的だからでしょうか。